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金融業の債権管理と債務管理

金融業は他の業種以上に債権管理・債務管理が重要です。金融業は基本的にお金を貸して利息分の利益を得るシステムとなっていますが、貸した段階では利益は発生していません。返済してもらってようやく利益になるのですが、返済が滞ったり、あるいは借り手が増えれば増えるほど、管理が大切になります。

流通のように即時会計業務が発生するわけではなく、一ヶ月に一度まとめてといった形が多いかとは思いますが、常に債権・債務に関しては意識しておかなければなりませんし、金額も膨大なものになりがちなので、ミスが許されない業務です。金融業のミスは、会社の信頼そのものに直結するとても大切な部分ですので、ミスが出ないよう、常に気を配らなければならない一方で、月末などの特定期間に業務が集中する傾向が強いため、月末になると人員を増やすなどして対応している業者も多いのではないでしょうか。

また、他の業種と比べて債権管理が大切です。すべての取引先が滞りなく入金してくれるのであれば債権管理の必要性は低下するのですが、現実的には入金が遅れるケースは珍しくありませんので、その場合にどのようなアクションを行うのかも会社の中での共通認識として共有しておく必要があります。

金融業の債権管理と債務管理システム機能

金融業は基本的に取引先と長い付き合いになります。流通業の場合、単発での取引も珍しくありませんが、金融業に関しては一度の取引の返済が長期に及ぶことも珍しくありませんので、顧客データの管理も大切です。また、どのような業態なのかなど決済力に関わる部分も情報共有しておくことで、リスクヘッジにも繋がります。

現実的に、しっかりと支払いをしてくれる業者と常に滞り気味の業者とで分かれることになりますので特に滞りがちな業者の情報共有は大切なのですが、取引先によって属人化しているケースも珍しくありません。

「A社の担当者はBさん」といった形でそれぞれ担当を付けているケースが多いため、担当者がいないと業務の進行具合が全く分からなくなることも多いです。その点、システム化することで、社内全体で取引相手のステータスが見れますので仮に担当者が休みであっても話が進まずに困ることも少なくなることでしょう。

業務の軽減が期待できる点もシステムの魅力です。金融業の場合、特定の期間になると急激に業務が増える傾向にあります。月末になると休みを取ることもままならないと嘆く社員が多いのも金融業の特徴の一つですが、システムを組み入れることで負担が軽減できます。

特に膨大な数の取引先がいる場合、ちょっとした確認作業だけでも大きな負担を強いられることになりますが、システム化することで負担を軽減し、ミスの減少に繋がります。ミスの減少は会社の信頼性向上にもつながりますので、現場の社員の負担軽減に加えて大きなメリットを得られます。

基幹システム・業務システム・ERPの違い

システムの導入は環境改善に於いて有効な手段である一方、どのようなシステムを導入するのかというテーマもあります。そのためにも基幹システム、業務システム、ERPそれぞれの違いを把握することで、導入すべきシステムも見えてくることでしょう。

金融業における基幹システムとは

基幹システムとは経営活動の中心的なもので、「無ければ経営が成り立たない」システムを指しますので、金融業の場合は顧客データです。特に金融業は長い付き合いになりますので、顧客があと何回返済を残しているのか、どの口座から振り込まれるのかなどのデータベースは、なければ業務そのものに支障をきたすことになるでしょう。

入金があったのかを確認できるシステムも基幹システムになります。入金されたのかを確認しなければ、利益が生まれているのかを確認することもできません。他には会計や人事給与に関する科目も基幹システムの一つとなっています。これらがどれか一つでも欠けている場合、金融業としての業務を円滑に行うことができません。

金融業における業務システムとは

業務システムとは基幹システム以外のもので、基幹システムを補助するものです。金融業における業務システムとしては以下のものが挙げられるのではないでしょうか。

入金を確認するだけではなく、情報伝達・共有のためのシステムは金融業にとって不可欠なものですが、それらは分類としては業務システムになります。

金融業におけるERPとは

基幹システムと業務システムを統合したものがERPになります。統合することでただ単に「1+1」にするのではなく、合理化をもたらすと共に、それまでにはできなかった各部門ごとの情報共有も行えますし、それらが経営の意思決定にも寄与します。

また、システムそのものが簡素で誰もが扱えるものであれば、属人化の軽減にもつながりますので、誰もが同じクオリティでの業務を行えるようになります。

既存のシステムに債権管理システムを連携させる

新システムを導入するにあたっては、「新しいから」とすべてを導入するのではなく、まずは既存のシステムの足りていない部分、不満に感じている部分等をチェックすることが大切です。

全ての面に於いて不満があるのであれば新システムに一新して良いでしょう。しかし、好評な部分まで変更してしまうと、かえって生産効率を落としてしまいかねませんし、従業員からの不評が作業効率の低下のみならず、内部からの信用を損ねることにもなりかねませんので、新システムの導入の際には既存のシステムとの兼ね合いも大切になります。

「新しさ」だけではなく、本当に自社に必要なものなのかという観点もまた、チェックしておく必要があります。

部分直接償却債権管理システム

自己査定システムなど、他のシステムと連携することが可能です。オンバランス残高とオフバランス残高の管理、残高証明書の発行、未収利息算出など金融業にとって必須とも言える機能が多々搭載されています。

また、融資管理、金融機関基幹システムとの連携も可能。
様々な金融機関に導入されている実績もあります。