債権管理ナビ/入金消込はゼッタイ自動化したい/社長は売上債権について頭を悩ませていた

社長は売上債権について頭を悩ませていた

社長はつらいよどこまでも

私の名前は権田理(ごんだおさむ)だ。2年前から現在の会社で社長を務めている。中小企業ながら売上は順調に伸びているので、経営は上々といっても良いだろう。まだ役職者をはじめ他の社員にも話はしていないが、将来は上場も検討している。

企業の上場は、先代の社長が目指していた目標の一つだった。現在もご健在の先代社長からは、今でも「上場はまだか」と声をいただいている。先代社長が抱えていた夢を…成し遂げられなかった夢を、私の代でなら叶えられるかもしれないというところまで来ているのだ。

…しかし、ここにきて大きな問題にぶつかっている。売上債権の回収だ。

最近、経理部のミスが目に余る。経理上のミスや売上債権の回収がどう推移しているのかが全く把握できていない状態なのである。そのしわ寄せが私の事業計画設計にもきているのだ。

経理部からの正しいデータがないと事業計画でも判断を誤ってしまいかねない。そうなればこれまで先代社長が築き上げてきた会社がムダになってしまう。

そういえば最近、経理部の菅野部長が債権管理システムの導入について企画書を送ってきていたな。菅野部長には申し訳ないが、今は導入する余裕がないとしか答えられん。だが売り上げが上がり、会社が成長していく中で手作業のままというのも酷な話だろう。菅野部長にはコストダウンも命じている手前、このような話をするのは難しいが…。

このままでは会社の業績が頭打ちして上場できない可能性がある。最悪の場合、倒産も考えなければならないだろう。

どうすればこの問題を解決できるのだろうか…。

会社の業績が伸びると全体の把握が難しい

業績が伸びていくことは会社にとってプラスになりますが、会社が成長するにしたがって社長は会社全体を把握することが難しくなっていきます。とくに経理関係は経営者の手を離れていきやすい業務です。

小さい会社であれば管理できていた経理関係も、各部署の部長クラスまでは内情を把握しているかもしれません。しかし社長ともなると、各部署にどんなスキルを持ったメンバーがいてどんな悩みを抱えているのかまでは分からなくなっていきます。社長はそのような状態になっても、経営を続けていかなくてはなりません。

社長は社員と経営の考え方に対するベクトルが違う

企業を経営する社長の多くが経験する悩みが「孤独」といわれています。社長にとって会社は自分の人生をかけたフィールドです。それは一から会社を設立した方でも、あとから社長に就任した方でも変わりません。しかし、働いている社員の中には、会社を「働いた分の給料が受け取れる場所」と考えている方がいるのも事実です。会社の成長よりも、より安定した給料がもらえるようになるにはどうすれば良いかに人生をかけるのです。

社長は会社の業績を伸ばさなければならないという使命感があるので、社長と社員では会社に対する気持ちが違ってしまうのも無理はないでしょう。

利益を守るため売上回収の推移を把握が必要

社長は経営する際、業績を上げ続けることだけに注力していればそれで良い、という考えを持たないことが大事です。売上が上がれば、次の経営戦略に対して再投資する流れが重要になります。

売上債権、仕入れ代金、在庫期間それぞれをバランスよく保たなければなりません。売上回収でどのような数字が出ているのか、数字に異常が出ていないかを確認しましょう。

上場に向けて監査は避けられない

監査は、上場を目指す会社にとって避けられません。監査法人による会計監査を受ける必要があります。しかし、監査法人は上場を目指す会社の監査をなかなか受理してくれなくなっているのが現状です。大手企業の経理関係による不祥事が多くなったことが原因ではないかといわれています。

監査の質を向上させる目的で、監査法人側も手続きを増やしているようです。会計監査が通らなければ、会社の上場は難しいと判断して良いでしょう。監査なくして上場はあり得ないのです。そのため、会社の経理担当者も仕事が増えています。

高機能で導入ハードルも低いクラウドがおすすめ

悩める社長の手助けとなるのは、導入のハードルが低いクラウドによる債権管理システムです。膨大な時間を要する消し込み作業効率を大幅にアップできるとして注目されています。

金融機関や信販会社などと連動し、リアルタイムかつ自動で消込可能。これにより月末の忙しい時間が大幅カットできるのです。数日分の労力が数分で収まるので、ほかの業務の効率化にもつながるでしょう。

そしてもう一つのメリットといえば、人が行うことで起きていたミスを減らせるという面です。システムを導入すれば、人の目でチェックすることによるミスを減らせます。ミスが減れば、上場に必要な売上債権の正しいデータが集められるでしょう。

会社に対する経営者と社員、それぞれの想い

会社には社長をはじめ、それぞれの立場で社員が会社の成長に関わっている。それは一見すると会社の経営に関係ないかもしれない業務においても言えることなのだ。

経理担当者は、債権管理の面で会社を支えている。膨大な時間と手間暇をかけて消込作業に携わってきた。その労力をほかの業務の効率化に回すためにも、債権管理システムの導入が不可欠であるといえる。

経理部の部長は、経理を担当する社員をまとめるのが役目だ。自身がこれまで築いてきたスキルとノウハウをいかんなく発揮しつつも、部下とのコミュニケーションに社長への提案と中間管理職としての腕が試される。

社長は会社の成長を考えつつ、いつでも経営を把握できる状態にしておくべきだろう。経理が不透明なままでは、せっかく成長し続けてきた会社をだめにしてしまう可能性もあるのだ。

会社は個人だけでは成り立たない。会社で日々起こる業務の効率化は、会社を成長させるための第一歩であることを踏まえておくべきだ。

経理担当者の江久世、経理部部長の菅野、そして社長の権田は、システムにより業務が最適化された会社へのそれぞれの想いを胸に、これからも仕事を続けていくだろう。会社の上場を夢見て。